期日前投票はなぜネットでできないの?
選挙が近づくとよく聞く「期日前投票(きじつまえとうひょう)」。
あらかじめ投票できる便利な制度ですが、
「これ、ネットでできたらもっと便利なのに!」
と思ったこと、ありませんか?
今回は「なぜネットで投票できないのか?」を、やさしく解説します!
理由①:本人かどうかを確実に確認できない
ネットでは「名前を入力してクリック!」のような操作ができてしまいますが…
- 本人ではなく、家族や他人が勝手に投票する
- 無理やり誰かに投票させられる
といったなりすましや強制投票の心配があるんです。
選挙では、「誰が・どこで・何に」投票したかを正しく記録する必要があります。
それがネットでは難しいのです。
理由②:投票の「秘密」が守れないリスク
選挙では「誰に投票したか」は誰にも知られてはいけないのがルール。
でもネット投票だと…
- 通信が盗み見られる(ハッキング)
- ウイルスに感染した端末から情報が漏れる
といった可能性があり、秘密が守れない心配が出てきます。
理由③:みんなが同じ条件で投票できない
ネットを使いこなせる人もいれば、スマホが苦手な人もいます。
- 高齢の方
- ネット環境がない家庭
- デジタルが不慣れな人
こういった人たちにとってはネット投票は不公平になるかもしれません。
では、海外ではどうなってるの?
実は「エストニア」という国では、すでにネット投票が使われています!
ただし、この国では…
- 国民全員に電子IDカード
- 政府の仕組みが完全にデジタル化
という特別な条件があるため、安全に実現できているのです。
日本でも将来ネット投票はできる?
今は難しくても、次のような変化があれば可能性が出てきます:
- マイナンバーカードの普及
- ネットの安全性がもっと高まる
- 誰でも簡単に使える仕組みが整う
つまり、「未来の選挙」はもっと便利になるかも!ということですね。
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