はじめに
子どもが宿題をやらずにゲームやスマホ、タブレットに夢中。何度注意しても目を離したらすぐに元通りなんて事はありませんか。
実はこれ、子どもが怠けているわけではありません。子どもの思考パターンや行動の背景を理解することで、この悩みは解決できるんです。
今回は、なぜ子どもが宿題を後回しにしてしまうのか、その理由と効果的な対応法についてお話しします。
子どもが宿題をやらない主な理由って何?
子どもが宿題をやらない背景には、いくつかの共通したパターンがあります。
頭ごなしに「やりなさい!」と叱る前に、まずは子どもの行動を観察してみましょう。
「なぜ宿題を避けてしまうのか」「今、子どもは本当は何をしたいのか」――その理由を理解することが、解決への第一歩になります。
- 遊びやゲームが楽しいから
子どもにとって遊びは最大の関心事。宿題よりも魅力的に感じるのは当然です。 - 宿題が難しい・わからないから
「できない」と思った瞬間にやる気は急降下します。 - 疲れていて集中できないから
学校や習い事でエネルギーを使い果たし、家では勉強モードになれないこともあります。 - やる理由が見えないから
「なぜ宿題をするのか」を理解できず、義務感だけでは動けません。 - 生活習慣のリズムが乱れているから
宿題をする時間がバラバラだと、習慣として定着しにくいのです。
解決策
子どもを叱る⇒宿題をしない⇒子どもを叱る⇒宿題をしない・・・の悪循環にならない為には、親が出来る事もあるんです。親が工夫してあげれば子どもは自然と勉強が出来るようになります。
そのまず第一歩は親からの声のかけ方です。
① 命令口調ではなく、選択肢を与えるやり方。「宿題やりなさい!」ではなく「宿題を先にやる?それともおやつを食べた後にする?」と聞くと、子どもは自分で決めた感覚を持てます。
② 小さな達成を褒めるやり方。「1問できたね!」「ここまで進んだね!」と細かく認めると、やる気が継続します。人には誰しも承認欲求があります。褒められたり、認められるというのはさらに頑張ろうという気にさせてくれます。
③ 親が一緒に机に座る
「やりなさい」ではなく、親が読書や作業を隣でしてあげると、自然と宿題に向かうことがあります。
親が隣にいてくれるとわからないところを質問しやすかったり、いるだけで一緒にお勉強をしていると前向きな気持ちにもなってくれます。
宿題を習慣化するための5つの工夫
子どもが宿題に取り組むようになったら、次のステップは「習慣化」です。
習慣化は大人にとっても簡単ではありませんが、一度身につけば「やるのが当たり前」になり、子どもは自分から宿題を始めるようになります。
そのためには、家庭でのちょっとした工夫が大切です。
ただし、習慣が定着するにはおよそ3週間ほどかかると言われています。
「まだできない」と焦ったり、子どもを責めたりするのではなく、寄り添いながら一緒に続けていく姿勢を大切にしましょう。
①親の関心を示す
「今日はどんな問題が出たの?」「ここ得意になったね」と会話をすることで、宿題の価値を感じられます。
②宿題タイムを毎日固定する
例:帰宅後30分休憩 → 宿題 → 遊び。時間をルール化することで迷いが減ります。
③宿題の場所を決める
リビングやダイニングなど、集中できる場所を固定すると「勉強モード」になりやすいです。
④タイマーを使って短時間集中
「15分だけやろう」と区切ることで、取りかかりやすくなります。
⑤ごほうびを活用する
「宿題が終わったら一緒にゲームしよう」「おやつを食べよう」など小さなごほうびを設定。
まとめ
子どもが宿題をなかなかやらないのは、多くの家庭で共通の悩みです。
しかし、原因を理解し、効果的な声かけと習慣づけを行うことで、少しずつ「自分からやる」姿勢が育ちます。親が焦らずサポートし、子どもの小さな成功を積み重ねることが、やる気と学習習慣を育てる一番の近道です。
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