目次
年末年始は、小学生にとって特別な時間です。
学校が休みになり、宿題も少なく、クリスマスやお正月といったイベントが続きます。
一方で、親からよく聞く悩みもあります。
- ゲームやYouTubeばかりになってしまう
- 何をして遊ばせればいいかわからない
- せっかくの長期休みなのに、成長につながっている気がしない
実は、年末年始は「遊び方次第で、子どもが大きく伸びる期間」でもあります。
この記事では、小学生の発達段階を踏まえながら、楽しいだけで終わらない年末年始の遊び方を具体的に紹介します。
なぜ年末年始は「遊び」が重要なのか
小学生は、遊びの中で多くの力を身につけます。
- 人と関わる力
- 考える力
- 感情をコントロールする力
- 失敗から立ち直る力
特に年末年始は、学校という枠が外れるため、
「自分で考えて過ごす力」が試される時期でもあります。
この時期に「受け身の遊び」だけが続くと、
- 指示がないと動けない
- 退屈に弱くなる
- 集中力が下がる
といった影響も出やすくなります。
だからこそ、年末年始は
遊び=消費ではなく、体験として設計することが大切です。
家の中でできる年末年始の楽しい遊び方
外に出られない日でも、家の中で十分に楽しめます。
① トランプ・カードゲームを「イベント化」する
ただ遊ぶだけではなく、年末年始仕様にするのがコツです。
おすすめの遊び方
- 大富豪・ババ抜き・神経衰弱
- 勝った人が「次のゲームを決める」
- 負けた人は「簡単なお手伝い券1枚」
ここが成長ポイント
- 勝ち負けの感情コントロール
- ルール理解力
- 他人を待つ力
親の声かけ例
「負けて悔しいよね。でも最後までやれたのはすごいね」
これだけで、遊びが感情教育に変わります。
② お正月すごろくを“手作り”で作る
市販のものではなく、一緒に作るのがポイントです。
作り方
- 紙にマスを書く
- 「お年玉1マス進む」「大掃除で2マス戻る」など自由に入れる
- 家族全員の名前をコマにする
盛り上がる工夫
- 「1年で楽しかったことマス」
- 「来年やりたいことマス」
得られる力
- 想像力
- 振り返る力
- 自己表現力
年末年始にぴったりの遊びです。
③ 家族対抗!お正月クイズ大会
年末年始の行事をクイズ化します。
クイズ例
- なぜおせちを食べるの?
- 初詣って何をお願いするの?
- 鏡餅はなぜ丸い?
ルール
- 正解より「理由を考える」
- 子どもが出題者になってもOK
ポイント
「知らなくていい」ではなく
「知らないから面白い」に変えます。
④ 大掃除を“ミッションゲーム”に変える
大掃除=嫌なもの、を覆します。
やり方
- タイマーを5〜10分セット
- 「床のゴミを10個探せ!」
- 「ピカピカになった場所を写真で報告」
ごほうび
- 終わったらおやつ
- スタンプカード
効果
- 達成感
- 自分の役割意識
- 家族への貢献感
⑤ 家族で「一年ふりかえり会」
静かに、でも心に残る遊びです。
やり方
- 紙に「楽しかったこと」「頑張ったこと」を1つずつ書く
- 順番に発表
- 親は評価せず、聞くだけ
親の役目
「そんなこと考えてたんだね」
この一言が、子どもの自己肯定感を育てます。
⑥ お正月ごっこ・お店屋さんごっこ
低学年ほど盛り上がります。
例
- おせち屋さん
- お年玉銀行
- 初詣ごっこ
学べること
- 数の感覚
- 言葉のやりとり
- 社会の仕組み
遊びながら学べる最高の時間です。
⑦ 家族で「ルールを決める時間」
遊びの前後におすすめです。
内容
- ゲームは何時まで?
- 明日は何をする?
- お互いに大切にしたいこと
ポイント
親が決めるのではなく、一緒に決める。
これだけで、年末年始のトラブルが激減します。
外で楽しむ年末年始の遊び方
外遊びは、心と体を同時に育てます。
① 初詣を“探検”にする
ただお参りするだけでなく、
- 鳥居はいくつあるか
- 参道に何が売っているか
- なぜ神社に行くのか
こうした問いを投げかけるだけで、初詣は立派な学びの場になります。
「知らないことを知る楽しさ」を感じさせることが目的です。
② 公園・自然遊び
冬の外遊びは、実はとても貴重です。
- 寒さに耐える経験
- 体を動かす気持ちよさ
- 季節を感じる感覚
雪がなくても、
- 落ち葉集め
- 影踏み
- 鬼ごっこ
十分に楽しめます。
お金をかけない遊びこそ、子どもは伸びる
高価なおもちゃやゲームよりも、
「工夫が必要な遊び」の方が、子どもの思考力は育ちます。
① 手作り遊び
- 紙で作るすごろく
- 段ボール迷路
- オリジナルかるた
完成度は関係ありません。
「考えて作る」こと自体が学びです。
② 役割を与える遊び
おすすめなのが、
- お正月の司会係
- 家族イベントのルール説明係
- タイムキーパー
責任ある役割を任せると、子どもの表情は一気に変わります。
年末年始の遊びで気をつけたいこと
楽しい遊びにも注意点があります。
① ゲーム・動画は「禁止」しない
完全禁止は逆効果です。
- 時間を決める
- 一緒に内容を見る
- 感想を聞く
これだけで、受け身の遊びが「共有体験」に変わります。
② 親が完璧を目指さない
予定通りにいかなくて当たり前です。
- 飽きる
- ケンカする
- ぐずる
それも含めて年末年始です。
大切なのは、「楽しかった記憶」を1つ残すことです。
年末年始の遊びは「思い出」ではなく「土台」になる
小学生時代の年末年始は、
大人になっても意外と覚えています。
- 家族で笑ったこと
- 失敗しても受け止めてもらえたこと
- 一緒に過ごした安心感
これらは、自己肯定感の土台になります。
年末年始の遊びは、
将来の心を育てる時間でもあるのです。


コメント