線状降水帯ってなに?
最近よくニュースで耳にする「線状降水帯」。
これは、強い雨が同じ場所で長く降り続く、とても危険な気象現象です。
でも、どうしてそんなことが起こるのでしょうか?
今回は、「線状降水帯ができるしくみ(メカニズム)」を、小学生にもわかるように説明します!
線状降水帯ができるまでの流れ
① 湿った空気がどんどん流れてくる
南の海の方から、暖かく湿った空気がたくさん日本の上空に流れてきます。
この空気は「水蒸気」がいっぱい!
つまり、雲や雨の“材料”がたっぷりです。
② 雨雲ができる場所がある
湿った空気が、
- 前線(あたたかい空気と冷たい空気のぶつかりあい)
- 山や海岸のような地形
にぶつかると、上へと押し上げられ、冷やされます。
冷やされた空気からは水蒸気が出てきて、雨雲(積乱雲)ができます☁️
③ 雨雲が「同じ場所」に次々とできる
このとき、空の風の流れがあまり強くないと、
雨雲が動かずに「同じ場所」にどんどん新しい雲が作られます。
まるで雲の工場が1列に並んで、次々と雨をふらせているような状態になります!
④ 雨が何時間も続いてしまう
雨雲が動かずに、次々と同じ場所で雨をふらせるため、
その地域だけ何時間も大雨が降り続けることになります。
これが「線状降水帯」です。
雨雲ができるための3つの条件
条件 | 内容 |
---|---|
湿った空気の供給 | 南から湿った空気がどんどん流れてくる |
雨雲ができやすい場所 | 前線や山で空気が上にのぼり、冷える |
雨雲が動かない | 上空の風が弱く、雲がその場にとどまる |
この3つの条件がそろうと、線状降水帯が発生しやすくなります!
どんな危険があるの?
線状降水帯が起こると…
- 川があふれる(洪水)
- がけがくずれる(土砂災害)
- 家や学校が水にひたる(浸水)
などの危険があります。
覚えておこう!
- 線状降水帯とは「雨雲が線のように並んで、同じ場所に雨がふり続ける現象」
- 湿った空気、雲をつくる地形、動かない風がポイント
- 天気予報で聞いたら、早めに避難の準備を!
コメント